浜松市の工務店・設計事務所・ハウスメーカー選びの注意点

住宅の設計を依頼する場合に、どこに頼めばよいか?という問題が出てくると思います。 通常考えられるのは新築ではハウスメーカー、工務店、設計事務所といったところでしょうか? リフォームの場合は、リフォーム業者、設計事務所、建ててもらった工務店に依頼というケースが多いとおもいます。 それぞれ長所・短所がありますので自分がどんな建物を建てたいかによって違いが出てきますので参考までに比較してみてください。

ハウスメーカー

展示場 ハウスメーカーは、SBSマイホームセンターや中日ハウジングなどに展示場で全国展開している大手の住宅会社です。 テレビCMや新聞、雑誌やWEB等の広告、住宅展示場、モデルハウスなど大規模で多岐にわたるPR活動で高い知名度やブランド力があります。 ハウスメーカーの注文住宅は、オーナー様のライフスタイルに合わせて様々なプラン、シリーズを企画、開発しています。

ハウスメーカーのメリット

  1. 施工品質が安定し、耐震性や省エネ対策などの基本性能が確保されている
  2. 提携会社とのネットワークで土地探しや資金計画の相談もできる
  3. カタログやモデルハウスで、外観・インテリアのイメージがつかみやすい
  4. 規格化、システム化が進んでいて設計・工事期間が比較的短くてすむ
  5. 保証・アフターサービスの内容が明確

ハウスメーカーのデメリット

  1. ハウスメーカーの注文住宅の価格には開発費、広告費に反映されている分、建築費が高くなります
  2. プランやシリーズで設定された間取りや設備の中から仕様を選んで決めます。設定外の間取りや設備を取り入れることも可能ですが、オプションとなり割高になります。
  3. ハウスメーカーの注文住宅は画一的で細かい融通が通りにくく、設計の自由度が下がります。
  4. 営業マンとうちあわせを進める事となりますが、営業マンは文系出身者が多く細かい技術的な話は得意ではない場合があります。

ハウスメーカーは、こんな方がお勧め

ハウスメーカーには大企業としての安心感、ブランドがあります。 土地探しから家づくりまでをワンストップで任せることができるので、建築会社探しや担当者とのやり取りに多くの時間を割けない忙しいオーナー様に向いています。 家づくりそのものも高度にシステム化されているため工期も比較的短いのも、メリットです。

工務店

現場 工務店は、地域に根ざして注文住宅の土地探し、設計と施工、メンテナンス、リフォームを行う建築会社です。設計は設計事務所に外注する施工専門の工務店もあります。 ハウスメーカーより小規模な会社が多いですが、営業スタイルや年間棟数、得意な施工、大工さんや職人さんの数も実に様々です。

工務店のメリット

  1. (同じ規模、仕様で比較すれば)ハウスメーカーに比べ価格が安い
  2. 設計(間取りやデザイン、設備)の自由度が高い
  3. 自分の家を建てる工務店の社長や現場監督、大工さん職人さんの人柄が見え、気軽に相談しやすく安心感がある
  4. 地元で施工した注文住宅の実例、現場が見られる
  5. 地域にネットワークを持ち、土地や業者の情報に精通している
  6. その土地特有の気候・風土(暴風や湿気、塩害など)を考慮した対策ができる

工務店のデメリット

  1. 工務店ごとに施工方針、管理体制が異なるため、技術や品質、施工の精度は一様ではありません。
  2. ハウスメーカーに比べ、規模の小さい工務店では経営状態が把握しづらく、ある日倒産してしまった…という事態がないわけではありません。そのような倒産リスクには、住宅完成保証制度があり、万一の事態にも負担が抑えられます。
  3. 工務店は現場で建築資材を加工して設計通りに施工します。規格化されていない分、工期が長くなる傾向にあります。ハウスメーカーの工期は平均3~4か月、工務店の工期は平均5~6か月です。

工務店はこんな方がお勧め

オーナー様の要望や予算に応じて柔軟に注文住宅のプランニングができるため、自由度の高い家づくりが可能になります。 職人技の光る造作家具や造作収納を依頼できるのも工務店ならでは。 限られた予算でこだわりを実現したい注文住宅も、合理的な提案が受けられるのも工務店です。

設計事務所

設計 設計事務所に依頼する時は別枠「設計料」を払う櫃ヨガ出てきます。多くの場合は建築費の10%~15%という設計料が必要になります。 設計事務所は図面を書くことも重要ですが、工務店選定のアドバイスを行い無駄な予算をそぎ落とす努力もします。

設計事務所のメリット

  1. 家族に合うオリジナリティの高い住まいを入手できます。メーカーを統一する必要もありませんし、家具や設備等既製品に無ければ一から作ることもできます。
  2. 狭小住宅や変形敷地など特殊な土地形状に対応した住宅の設計ができます。物理的な問題や予算の関係で難しいこともありますが、様々な状況に対応し最善のプランができるよう設計を行います。
  3. 適切な監理が行えます。建て主に代わって、工事が不備なく適切に行われているかチェックをし、工事で使われる材料や機器の品質を確認し問題が無ければ承認します。
  4. 施工に係る制約を受けず、建築主の利益を最優先にした設計が行えます。制約が少なく様々な工法・設備・仕様の中から自由に選択できます。建築主の希望を最優先に設計を行うことができます。

設計事務所のデメリット

  1. 打ち合わせ回数が多く、設計に時間がかかります。限られた中から選択するのではなく、完全にオーダーメイドです。各種材料の選定などなど要望に基づき決めることがたくさんあります。
  2. 趣向や感性など自分に合う設計者を探す必要があります。
  3. 設計事務所の設計した家は完成までに時間がかかります。既製品ではなく手間のかかる工法や材料を用いた家づくりは、工期が必要です。
  4. 設計事務所の設計する家は高くつきます。大量生産の工業製品と違って、自然素材や少量生産品、手作りの物はどうしても高価です。より良い材料を用いて手間をかけた家はそれなりの工事金額になります。

設計事務所はこんな方がお勧め

オリジナリティーを求める方、自然素材など材料まで気配りをした家を造りたい方に向いています。また、余分な経費の出費を抑え用途を明確にしたお金の使い方をしたい方にも向いています。 家は買うものではなく、造るものです派。

まとめ

まとめ 注文住宅を依頼するうえで、工務店とハウスメーカーのどちらがよいとは一概には言えません。どちらにもメリットとデメリットがあるからです。 工務店は設計から施工まで一貫して同じ業者が行います。設計者の意向が実際に施工する大工に伝わりやすい点はメリットと言ってよいでしょう。 ハウスメーカーは、自社で設計したたうえで施工は工務店に任せます。きちんと工事ができているかの監理を行うのが別会社になるため、手抜きされにくいという点はメリットです。 ハウスメーカーに依頼した場合は実際の施工をする工務店を依頼者側が選ぶことができません。 ハウスメーカーの工法や構造に魅力を感じて依頼した場合でも、それを活かしきれる工務店が実際の工事を行わなかった場合には想像していたのとは違うという結果になる可能性があります。 工務店なら依頼者がどのような工事を行っているかを確認したうえで建設を依頼することができるため安心です。 工務店は設計から施工、アフターメンテナンスまで一貫しての建設になります。 ハウスメーカーのように担当営業マンに言っておいたはずが現場に反映されていない! 現場監督に言っておいたはずなのに現場に反映されていない! 担当営業マンが退職してしまった! などと言う事も無いです。 完成してからが、本当のおつき合いの始まりになりますので、家づくりが終わり、ご入居してからのアフターメンテナンスや、サポートのスピードの早さと丁寧さが、本当の安心感だと思います。 ハウスメーカーも工務店もピンからキリまであるため、ハウスメーカーか工務店かという違い以上に、どの業者を選ぶかという点が重要になります。